自作ラインセレクター

一週間ほど前、PS3とパソコンの音を同じスピーカーで鳴らしていて面倒くさいという話をしました。なので、ライン入力をスイッチで切り替えて出力先を変更できるラインセレクターを探してみたのですが、オーディオ用のセレクターはどれも高い!安いのでも1入力4出力のもので8000円ぐらいします(AVセレクターでは安いのがありますがー)。私の環境ではヘッドホンアンプも使用しているので、2入力2出力のものがあるとベストなのですが、複数の入出力に対応したものはほとんどありませんでした。それでいろいろ探していると自作する方法もあるらしいので、秋葉原で部品を調達してきました。

ラインセレクタの材料

種類 品名または入手先 値段
ロータリースイッチ アルプス電気 SRRN1043N 242円×2
RCAジャック (秋月電子) 150円×10
ケース タカチ YM150 780円
つまみ CM-2S 100円×2
内部配線 Belden 8502 90円/m
内部配線 ポリウレタン銅線 180円

材料費は4000円弱。新たに買いそろえた工具類5000円強。ロータリースイッチが3つまで切り替えられる奴なので、片方の入力(出力)を3にして、2入力3出力のラインセレクタを作ります。

それでは、さっそく製作開始。まずやることは、アルミケースの加工。家にあった電動ドリルでガガガッっと削っていきます。最初は小さいサイズのもので削っていき、少しずつ大きくして穴を広げていきます。穴を空ける前にセンターポンチで穴を空けるところを凹ませておくとずれなくて良いです。

アルミだから簡単に削れるかと思ったのですが、刃が駄目になっていた所為なのか、なかなか削れずにかなり苦労しました。ドリルで穴を開け後は、必要な大きさまでリーマーで穴を広げてケース加工終了。

これはひどい。穴の位置ずれすぎです。傷も付いてるし・・・。まぁ、ここら辺は見た目の問題なので気にしない方向で・・。

ロータリースイッチとRCAジャックをケースに取り付け、いよいよハンダ付け開始。まずはRCAジャックのグラウンドを全て繋いでしまいます。本当はグラウンドもロータリースイッチで切り替えるようにするのが良いらしいのですが、全部繋いでしまっても問題ないらしいので、面倒なのでこうしました。ポリウレタン導線でハンダ付けしたのですが、なかなかハンダがのらずに辛うじてくっついている程度の危ういハンダ付けになってしまいました。テスターで確認して問題なかったのでそのままにしてしまいましたが、後で気になったらやり直そうと思います。ところで、RCAジャックって上手く固定する方法あるんですかね?内側からレンチで回すのは良いんだけど、外側を固定できないからくるくる回ってしまってきつく閉めることが出来ないんだよね。だから、プラグを抜くときに回すように抜くと、一緒に回ってしまうんだけど、これで問題ないのかな。それはさておき、次のロータリースイッチとRCAを繋ぐ配線のハンダ付けですが、ここは繋げる場所を間違えなければ難しくないです。電線に予めハンダを付けておく予備ハンダをしておくとより簡単にできます。ロータリースイッチの繋ぐ場所はテスタで確認しましょう。

こんな感じで配線終了。少し不安はありますが、テスタで最終確認してからプラグを繋いで動作確認開始。まずはスピーカとパソコンから・・・こいつ、聞こえるぞ!。そしてPSに切り替え・・・こいつ、切り替わるぞ!。それじゃあ、ヘッドホンに切り替えて・・・こいつ、聞こえ―――ん!?右からは音は聞けるけど、左から音が出てない。再度テスタで確認してみるも問題なし。どうやら、ヘッドフォンアンプに繋いでいたRCA-ステレオフォンのコネクタが、駄目になったっぽい。角度によって導通したりしなかったり。なので、RCA-ステレオミニケーブルにステレオミニ-ステレオフォン変換コネクタに変えて、再度ヘッドフォンの確認をしてみると、無事、左右から音が聞こえました。私の耳では直接繋いだときと音に変わりはないので大成功です。


次はケーブルでも作ってみようかな